After Effectsを使ったローワーサード(Lower Third)の作り方~初心者向け【初級編】

今回はAfter Effectsでローワーサード(Lower Third)というものを初級、中級、上級と分けて作っていきたいと思います。

第二弾はこちら↓↓

After Effects-Lower Third(ローワーサード)の作り方#02
MEMO
ローワーサードとはテキストとシェイプを使ったモーショングラフィックです。日本で言うと「ザブトン」的なものでしょうか?とにかく見てもらったほうが早いので簡単なローワーを作ったので下の画像を見てみてください。

恐らく一度はこんなの見たことがあると思います。After Effectsに慣れていない人から見ると作るのが難しそうに見えるかもしれませんが、かなりシンプルな作りで簡単なものなら数分で作ることができます。実際に上のローワーは5分くらいで完成しました。

前置きはこのへんにして第一回目の初級編ですが、とにかくシンプルかつ簡単に作るを目標にしました。デザイン面にはこだわっておらずとにかく作ってみるがメインです。ですが初級編をマスターするだけでも応用はいくらでもきくし何よりモーショングラフィクのいい勉強になるのでいろいろ試すのをオススメします。

今回の初級編で作るものはコチラ。

では早速やっていきたいと思います!!(画像はクリックで拡大します)

コンポジションの制作(下準備)

まずは素材をいれるためのコンポジションを作りましょう。今回は1920×1080でやっていきたいと思います。新規コンポジション作成→プリセットHDTV 1080 29.97→デュレーションを4:00秒に設定します。コンポジション名は自分が分かりやすい名前にします。ここではメインにしたいと思います。

次にアイコンを作るためのコンポジションを作成します。新規コンポジション作成→プリセット500×500→デュレーションを4:00秒に設定します。コンポジション名はアイコンにします。以上で下準備は完了です。

何度もいいますがコンポジション名は自分の好きなように設定してもらって大丈夫です。自分が一番分かりやすい名前を設定しましょう。

シェイプでアイコンを作ろう

500×500のコンポジションを選択した状態で角丸長方形ツール→カラーを赤にして→角丸長方形ツールをダブルクリックします。すると画面いっぱいにシェイプが作成されます。分かりやすいようにここでは角丸背景という名前にします。

MEMO
レイヤーの名前を変更する場合は該当のレイヤーを選択した状態で「右クリック→名前を変更」もしくはショートカットキー「Enter」で変えることが出来ます。

角丸の半径をもうすこし丸くしたいので、コンテンツ→長方形1→長方形パス1と進み角丸の半径を55にします。

次に三角形を作っていきます。

多角形ツールを選択し適当なサイズでシェイプを作成し名前を三角形にします。

いまのまでは五角形なのでこれを三角形にするために、コンテンツ→多角形1→多角形パス1と進み頂点の数を3にして回転を90にします。

これでアイコンの完成です。

アイコンに動きを付ける

アイコンが完成したので次はモーショングラフィックス(Motion Graphics)を付けていきます。シェイプの登場順は三角形→角丸背景の順にキーフレームを打って登場させたいと思います。

動画あり
下にある「グラフエディターで緩急を調整する」という所に一連の流れの動画があるのでそちらを参考にしてください。

三角形のレイヤーを選択した状態でショートカットキー「S」、もしくは三角形→トランスフォーム→スケールとプルダウンをクリックしていきましょう。

個人的には慣れないうちからショートカットキーを活用することをオススメします。After Effectsを触ってるとなにかと効率を考えてくる時期は必ずくるので最初からショートカットキーを使う癖をつけておいたほうが後々楽できます。

管理人の場合は、あとから覚えたのでかなり時間のロスもあったし慣れるのに結構かかりました。なので初心者の方は最初からショートカットキーは絶対使ったほうがいいです!


本題に戻って―――

三角形のスケールを表示させたら0フレームのところでスケールのパーセンテージを「0」にしてストップウォッチのようなものをクリックします。(画像参照:1番)次に15フレーム移動したところでパーセンテージを100にしてキーフレームを打ちます。

MEMO
ショートカットキーで移動する場合は、Shift + Ctrl + ← →で10フレーム。Ctrl + ← →で1フレームの移動が出来ます。

キーフレームを打つと三角形が徐々に大きなって登場します。これだけでもいいのですがもう少し動きに緩急を付けたいので「イージーイーズ」を追加してあげましょう。いま打ったキーフレームをマウスでドラッグしながら選択しショートカットキー「F9」を押します。

ショートカットキーを使わない場合は、キーフレームを選択して右クリック→キーフレーム補助→イージーイーズとなります。

キーフレームのマークが菱形から砂時計のようなマークに変わったら「イージーイーズ」が適用されたことになります。

「イージーイーズ」とは簡単に説明すると動きに対して緩急をつける役割をしています。例えば、徐々に早くなって徐々に遅くなるなど様々な動きを付けれます。この辺は長くなるので時間のあるときに記事にしたいと思います。

グラフエディターで緩急を調整する

イージーイーズを適用したらキーフレームを選択した状態でグラフエディターをクリックします。すると画像のような状態になっていると思います。

もし画像と異なる場合は、右クリック→速度グラフを編集をクリックしましょう。それでも変わらない場合はイージーイーズが適用されていない可能性があるので確認してみてください。

画面が変わったらキーフレームを選択肢右側の黄色いラインを左に引っ張ります。数字だと「100」になるようにして完成です。

角丸背景に動きを付ける

引き続きアイコンにモーショングラフィックをつけて行きたいと思います。こちらも三角形と同じようにスケールにキーフレームを打っていきます。

三角形と同じように0フレームでスケールの値を0にしてキーフレームを打ち、15フレームいったところでスケールの値を100にしてキーフレームを打ちます。

次にイージーイーズを適用し画面が変わったら右側のキーフレームを引っ張り値を100にします。最後にレイヤーを5フレームのところに持っていってアイコンのモーションは完成になります。

テキストの挿入

次はテキスト(テロップ)を作りたいと思います。今回入れるテキストは「After Effects」「aenotecc.com」のふたつです。テキストに関しても好きな文字を入れてもらって構いません。フォントもお好きなものを選択してください。

それではやっていきましょう。最初に作ったメインのコンポジションに「After Effects」「aenotecc.com」のテキストを作ってアイコンのコンポジションを追加します。

アイコンのスケールサイズを100から50に変更しテキストをその大きさに合わせて調整してあげます。初級編なので見た目はシビアにならなくても大丈夫です。アイコンのサイズはテキストより少し大きければOKです。

次はアイコンの位置にモーションを追加していきます。ショートカットキー「P」を押して位置を表示させ、15フレームのところでキーフレームをひとつ打ち更に15フレーム行ったところにキーフレームを打ちます。

最後のキーフレームはテキストの横にくるようにアイコンの位置を動かすように設定します。この辺は分かりづらいので動画を参照してください。

位置のキーフレームを打ったらイージーイーズを適用させます。こちらもアイコンのときと同じで右側のキーフレームを左に引っ張り100にしてあげましょう。

テキストに同様のモーションをかけていきます。

1:05フレームのところに「After Effects」の位置にキーフレームを打ち15フレームいったところでさらにキーフレームを打ちます。最後の位置はアイコンの内側になるようにしましょう。

「aenotecc.com」も同様にキーフレームを打ったらイージーイーズをかけます。これも右側を100にしてあげましょう。最後に「aenotecc.com」のレイヤーを1:05フレームから3フレームずらしてあげれば完成です。

ここまで出来たらほぼ完成です。あとはブラーや余分な部分を隠してあげる作業をして終了なので頑張りましょう!!

トラックマット、マスクで必要な部分だけを表示する

いまのままだとテキストがアイコンに重なっているのでこれを隠して必要な部分のみを表示させていきます。

やり方は、トラックマットとマスクの2種類あってどれを使うかとは人によって違います。個人的には誰かと共有して作業するときはトラックマットをメインにして誰もが管理しやすくしたりしてます。

マスクの場合は自分ひとりで完結するときに使ったりですかね?素材や映像の演出によっても変わるので結構まちまちですが基本的には「やりやすいほう」でいいかな?と思います。

After Effectsで文字を切り抜いて背景を見えるようにするやり方【aeチュートリアル】

トラックマットでやる方法

まずは「After Effects」のテキストにトラックマットを適用していきたいと思います。レイヤーを選択していない状態で長方形ツールをクリックしテキストを表示させたい場所にシェイプを設置して分かりやすいようにシェイプ名をマットに変更します。

このシェイプの部分のみにテキストが表示されるのでテキストがハミ出したりしないように微調整してあげましょう。

調整が終わったら「After Effects」のトラックマットを「アルファマット」にします。するとシェイプの部分だけにテキストが表示されるようになります。

次は「aenotecc.com」ですが、すでに調整済みのシェイプ(トラックマット)の形が出来ているのでコピーして「aenotecc.com」の上に置き「aenotecc.com」のトラックマットをクリックし「アルファマット」にして完成です。

マスクでやる方法

ローワーサードのように動きが単調なものの場合、マスクは面倒な作業になるのですがプリコンポーズを使うことによって簡単に作業をすることが出来ます。

動画の0秒~50秒はマスクが面倒になるパターンを紹介しているので見てもらったほうが早いと思います。50秒~からはプリコンポーズにしてマスクをかける方法を紹介しています。

基本的に動きのあるものに対してマスクをかけるときはマスクにも(位置など)キーフレームを打つ必要があります。

他にもイージーイーズをかけている場合もマスクに適用してあげる必要があるので意外と手間になります。ですがレイヤーに対してプリコンポーズを適用させてあげるとその手間がなくなりトラックマットより早く作業をすることができます。(他にもアンカーポイントを使ったマスクの方法もあるので詳細は次回にでも)

After Effectsマスク編~アンカーポイントを使ってオブジェクトを隠す方法

プリコンポーズ

テキストふたつを選択して右クリック→プリコンポーズと進みレイヤーを選択した状態で長方形ツールをクリックします。テキストを表示させたい部分に左クリックを押しながらマスクを伸ばし微調整をしてあげます。

最後にレイヤーにモーションブラーを適用してあげれば初級編のローワーサードは終わりです。

まとめ

After Effects-Lower Third(ローワーサード)の作り方#02

いかがだったでしょうか?意外と簡単に作れたのではないでしょうか?After Effectsに限らずだと思いますが基礎操作を覚えるだけで凝った作品はいくらでも作れるようになります。今回の講座で言えば「トラックマット」「マスク」です。

このふたつの意味が分からなくても理屈、、、出来ることさえ分かってればあとはアイデアで作品を作ることが出来ます。もちろん意味は分かったほうがいいですが最初は理屈だけで良いと思います。知識はあとから付いてきますし。

あとこういったモーションは同じ動きを繰り返して作られています。

今回ので言えば「アイコン」「テキスト」の動きです。スケールや位置と全部一緒ですよね?やったことと言えば登場する時間を少しズラしただけです。

基本的にモーショングラフィックは同じ動きを繰り返しているだけなので、あまり難しく考えなくてもいいかなと思います。スケールや位置だけでも十分面白い動きは作れるのであとは自分のデザインの引き出しを増やしていけば自然とデザイン力は付いてきます。

デザイン力(引き出し)を増やす方法はとにかく既にある作品を真似して作りまくる!これに尽きます。体育会系な感じはしますがこればっかりはしょうがないですw

2 COMMENTS

小川晴義

AfterEffectsを触り出して1週間くらいなので、用語も考え方もわからない箇所がまだたくさんありますが、説明が丁寧で大変たすかりました。ありがとうございます。

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aenote

コメントありがとうございます。お役に立てて良かったです。今後は動画を撮ってチュートリアルを制作したいと思っているので気が向いたときにでもまた覗きにきてやってください。

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